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パンを焼くのが趣味です。スイーツを焼くのも好き。とにかく膨らむものが好きです。
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ようやく金曜日の夜になりました。
明日は用事があるので、いつもの休日のようには休めないかもです。

侍ジャパンががんばってますね~。
のんびり観戦中です。


今日の話は、ピアノの話です。
適当にスルーしてやってください。

最近、気まぐれにこんなのを手にしました。
全訳ハノンピアノ教本
私の世代で子供の時にピアノをある程度かじった人ならほとんどの人が知ってると思います。
この教本の功罪については、あれこれ言われてますけど、私は子供だったので、良いも悪いもわからず、先生に渡されたこの本に取り組みました。
良かれ悪しかれ、この教則本には、本当に鍛えられたと思います。指の訓練と言う点だけでいえば、最強なんでしょうねぇ。
実家に置いてあったんだけど、いつの間にか母が処分しちゃった。
ふと思い出して、アマゾンで検索したら、懐かしのハノンが今も売ってました。それに、いまどきだから、「大人のハノン」とやらもあって、さらに無駄なく効率よく練習できるようになっているみたいだし、他に、ハノンよりもずっと楽しく訓練できる新しい教則本なんかもいろいろ出ているみたい。
いろいろ知った上で、私は子どもの頃に使っていたのと同じ、全訳ハノンピアノ教本を、アマゾンのマーケットプレイスで買いました。かなり使い込んだ中古品でもともと安かった上、ポイントも使って、支払ったのは送料込で65円!!わはは~。
「大人のハノン」というのも興味津々ですが、昔使ってたやつが一番わかりやすいような気がしてね。
到着したハノンには、いろいろ書き込みがしてあって、この本の元の持ち主も、がんばって練習したんだなあ、ということが伝わってきました。
大人のハノンもちら見する機会があるといいな~。
65円ハノンの最初の方を弾いてみたら、やはり10本の指のバランスがかなり悪くなっていることが明白に。特に左手の小指・薬指がダメだね。
これは、私が日常の保育でピアノを弾く際、左手にはラクをさせていることと大いに関係がありそうです。もともとは左利きなんだけどね。
ちゃんと練習して鍛えなおせばいいのでしょうけれど、ま、そこはお気楽に。
しかも、うちのオンボロ電子ピアノは、音が出ない鍵盤、出にくい鍵盤、音が小さい鍵盤、がん!とでっかい音がする鍵盤・・・と、ものすごいアンバランスな状態。弾いた曲がへんなのは、私の腕が悪いのか、ピアノが悪いのか。どっちもだな。
もともとこのピアノも中古で買ったもので、もう長いこと使っているのだから、仕方ないですね。古いクラビノーバ、当時5万円でした。いつかこのピアノを卒業したいとは思っていますが、今はこのままでいいんです。
私が習ったピアノの先生はスパルタでね。レッスンのとき、弾いている途中でよく手を叩かれました。鍵盤に手が叩きつけられて、鍵盤の音がぐしゃぁ~!っとひどい音を立てるんです。これが音楽のレッスンか?って言いたくなりますよね。もっと頭を使うんだよっ!と、ピアノで鍛え抜かれた先生の指で頭をごんごんと小突かれたり。へたくそ!と怒鳴りながら、私が座っているピアノの椅子を蹴飛ばしたり。こんなの、今じゃ絶対考えられないことですね。他の生徒は、レッスン中に泣かされ、その結果、生徒は一人、二人と去り、最後には私一人になっちゃった。
だから、発表会とかとは無縁でした。
スパルタでレッスンを受けたあと、帰宅すると、母から「あんたはピアノのあとはすごく機嫌が悪いねぇ?」とか言われました。内心では子どもながらにハラ立ってたんでしょう。んでも、泣き言言ったりするのは、子どもの意地みたいなのがあって、いやだったらしいです。
今思い出したんだけど、私はどんなに叩かれても、絶対泣きませんでした。


また、先生のレッスンは、他の先生とどこか違っていると、私は感じていました。
友だちの中に、他の先生のところでレッスンを受けていた子が何人かいたんですが、彼女たちの弾くピアノは、まだ小学生とかだったからでしょうけど、どこか、へにゃっとする部分があるというか、指を鍛えきっていないような弾き方をしていると思ってました。私の先生は、そういうのは絶対見逃さないんだと公言して私を鍛え続けたので、私の弾くピアノは、子どもらしくないというか、良くも悪くもびしっとしてたと思います。へにゃっとしていた友人たちの中にはその後音大行ったりして、私よりずっとずっとうまくなった子もいます。私は毎日きっちり練習していたのは6年生までですので、単純には比べられないんですけど、この先生の方針は正しかったのかなぁ?私が音大目指したりしたら、どういうことになってたのかなぁ。初めからやり直し!とか、そのガツガツした弾き方を捨てるためには、1年間、ピアノ禁止!とかでしょうかね。


初めて私がバッハのインベンションを弾こうというとき、先生は自分でいつもどおり模範演奏を聞かせてくれたけど、そのあと珍しく、プロが弾くこの曲のレコードをかけて聞かせてくれました。でも、聴きながら、「あれ?この演奏、ヘタクソ!」と言い捨ててたっけ。普通、生徒に聞かせるなら、事前に聴いとけよな~、とか思うけど。ま、いいんです。あのときヘタクソと言われてたLP、どこがヘタクソだったのか、できることならもう一度聴いてみたい気がします。
一方で、先生が何かに悩んでいることも、なんとなく感じていました。ある日、レッスンの途中で電話が鳴たんです。当時は留守電やらなかったわけで、そういうことは日常茶飯事。いつも先生は一度電話に出たあとすぐ切り上げ、レッスンを続けていました。でも、あの時は先生はなかなか戻ってこなかった。ず~~っと電話でしゃべってた。たぶん2時間ぐらいだったと思います。私はレッスン室に一人置かれ、初めは練習とかしてたけど、しまいには待ちくたびれて、そこらへんでごろごろしていました。先生は2時間後戻ってきてレッスンを再開。さすがにその後だけは、スパルタ行為はなかったな。
先生は高卒なんだそうで、「私は音大とか行っていないから、もっとうまくなりたいとか思っているなら、他のよい先生を紹介する」と、4年生あたりから時々言っていました。
子どもの頃の私の指は、先に行くほど細くなってた。普通の指。先生の指は、色白で、細いんだけど力強い感じがして、先に行っても細くなかったです。ちくわの細くて白いみたいなやつ。先生に、あなたもこういう風になるわよ、と言われてました。事実、中学生ごろにはちくわ手になっていて、自分でびっくりしたのを覚えています。


そんな感じで、ちょっと変わったレッスン受けたことは、私にとって益だったのか、微妙かも。
どうして他の先生に乗り換えなかったのかな?
もっと普通の先生に習っていたら、今よりももっとうまくなっていたかな?
もっと長くレッスン受けてたかな?



この先生から得たことも、いろいろあると思っています。
先生は、他の意味でも変わり種でした。上記の事情で生徒が減り続け、先生はジャズ喫茶でピアノの弾き語りをするバイトをしていたみたい。歌もうまかったんです。ちょこっと聞かせてもらったこともあります。すっごく大人っぽく感じました。実家のある町にはジャズ喫茶などなかったと思うので、仙台あたりにまででかけていたのかなあ?
また、私が6年生ぐらいの時、先生は当時出たばかりのシンセサイザーを買い、私にも弾かせてくれました。わくわくしましたよ。当時弾いていたバッハのインベンション4番をシンセで弾いたら、最後の「ラレ ファ~ミレ レ~~~」のところ、最後の「レ~」で、音がびよ~~~~~んと変化して驚愕。その話を、学校の学級会で話をしたら、担任の先生も、クラスのみんなも、へぇ~~~~っ!!と驚いていました。
また、先生は私にジャズを弾かせてくれました。まだコードとかわかんなかったし、アドリブで自由に弾くなんつ~発想はゼンゼンなかったころ。そこで先生は、クラッシックの楽譜のように事細かく楽譜に譜面を書いてあるやつを買ってきてくれたのね。それで弾いたのは「バードランドの子守唄」。初め、先生は私に「煙が目にしみる」を弾かせようとしていたんだけど、「ん~、ちょっと大人っぽすぎるかなぁ?」といって、バードランドに変更。確かに、当時の私には、何が大人っぽいのか、何の煙が目に沁みるのか、さっぱりわかんなかったです。
今の仕事をするようになってから、私はコードの必要性を感じて、独学で学びましたが、あの時、ジャズを弾かせてもらったことは、大いにプラスになっています。
また、ジャズ独特のスイング、いろんなオシャレなコードなど、大好き。いや、全然弾けませんけどね。
スパルタが嫌だったのは確かでしょうが、それ以上に、先生が私を大人扱い?してくれて、いろんな経験をさせてくれたことは、嬉しかったんだと思うのよね。「私はあなたを子ども扱いしない。あなたもそれに応えている。だから私はあなたが好き」みたいなことを言ってくれていました。中学に入ったころから、スパルタ行為はなくなってきたかな。
小学校高学年の頃は、朝6時から7時まで、1時間ピアノの練習をしてました。今じゃ考えられん・・・
たぶん、あのころが一番指回ってたと思う。
朝っぱらからピアノをガツガツ鳴らす女の子として、近所ではちょっと有名?だったみたいです。そりゃそうだよねぇ、朝っぱらからそれこそハノンなんかをフォルテで弾いてたわけだから。同級生の男の子が、毎日同じ時間帯にお父さんとランニングをしていて、私と彼は窓越しにちらっと目があったりしていました。

そんなふうにして子供時代に習ったピアノを、今は仕事や教会で必要な場合を除くと、ほとんど弾くことはないです。
高校・大学時代はいくつかの弦楽器に手を出していました。マンドリン・ギター、そしてヴィオラです。
ピアノは、フォルテッシモだとしても、鍵盤を弾いたあと、すぐに力を抜くでしょ。でも、弦楽器は、弦を押さえる方の指は、音が鳴ってる間はしっかと力入れて押さえてなきゃならない。そのギャップにびっくりしたっけな~。
その弦楽器も、ギターはネックが曲がってしまい、チューニング不能。今どこにあるのかなぁ?実家にあるかも。マンドリンは実家にある。一番思い出のあるヴィオラは、今も手元にあります。ほとんど弾かないから、かなりかわいそうですけどね。
でも、近頃、ひそかに私はピアノのバッハに戻ってきています。
これは、私が先生のレッスンをやめる日に、先生に言われたことなんです。
「大人になってから、あなたは必ずピアノに戻りたいと思うときがくる」って。
んで、そう言われた私は、もしほんとに戻るなら、バッハだろうなって思ってた。

きっかけは、眠れなくて、u-tubeで見つけたこれを聴いていたこと。

その後、CDなら聴きながら眠れるじゃんと思い、バッハのゴルドベルグ変奏曲の中古を、これまた激安で買って、毎晩聴きながら寝てたのね。
ここでご紹介したやつの、ピアノバージョンです。
この華麗なプレイ。こともなげにさぁ~~っと弾くテクニック。
ちっちゃな真珠のつぶつぶが、ぱらぱらぱら~~~っと落ちてくるような演奏。
かと思うと、細くてしなやかな体をしたバレリーナを思わせるような感じ。ステージを回ったり飛んだりするバレリーナみたいな、跳躍!的演奏。
しっとりと、優雅な演奏。
超絶技巧!ひけねぇよ!と毎回言わせる演奏。
私のことばが貧しくて、表現しきれません。
鑑賞する力も全然ないと思うしね。
とにかく、眠れないながらも、うっとり。
この演奏は当時の音楽界に衝撃を与えたそうだけど、今の私にはスタンダード。
で、ずっと聴き続けているうちに、私は弾いてみたくなっちゃったわけです。
初めの、ゆっくりなところを、ちらっとだったら、いけるかな?という気持ちになって。
んで、実は楽譜を入手。
最初のアリアの冒頭を、どうにか弾けるかな、という感じです。
きちんと弾こうと思ったら、それこそハノンで鍛えなおさにゃならんし、先生の指導もほしいところ。
んでも、マジ練習する根性なし。
子どもの頃は、根性でスパルタに耐え抜いたけどねぇ。

病人たる今は、「調子がよいときに自重すること」が、病人ライフのコツだと学習したわけね。
というのは言い訳かも??
音楽の話をするのは、考えてみると初めてだったのかな?
ついでに思い出したんだけど、7時にピアノを弾き終えた私は、ぱくぱくとアサメシを食べ、7:20頃には登校して校庭をマラソンしてました。ほんとにほんとに、今じゃ信じられない。



すんげぇ長いつぶやきでした。
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ブログ中に頻繁に出てくる「NS種」というのは、上記にあるナンシー・シルバートン著パンの呼吸が聞こえる で紹介されている発酵種のことです。
この本、中古しかないみたい。残念だなぁ。


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