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ありがとうのパン 2

パンを焼くのが趣味です。スイーツを焼くのも好き。とにかく膨らむものが好きです。

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久しぶりに焼いてみた

本を読んでいます。副題には「暗闇からの生還」と。 

著者の言う暗闇というのは、喪失のことです。

心にでっかい穴あいちゃった私は、今は死ぬ気はしないけど、ちょっと前は、「あんた病気で死にますよ」といわれたら、「あら、そりゃタイムリーなお話ね」といいそうな気分だったのよ。
それって、一応は「暗闇」かと。

序文にこう書かれています。

「本書を書くことで、当惑したことや寂しさの感覚は、和らぎはしなかった。・・・その喪失が正当化されることも、その悲劇が説明されることもない。私が経験した苦痛は、起こったその日と同じように、いまも、私には訳のわからない恐ろしい苦痛である。喪失から生じるかもしれない良さは、その喪失の持つ悪を消し去らないし、その犯した罪をも弁明しない。何であれそんなことはできないのである。」

この人の言うとおり。 

私は失ったものを永遠に取り戻すことはできない。回復もしない。いつまでたっても痛く苦々しい記憶から逃れられない。 

本にはこうもあるよ。
「喪失に真面目に立ち向かい、懸命に喪失に応えるならば、肉体の死がさらに近づくときでも、実際には、さらに懸命な人間となるだろう。」

自分が死ぬってのは、相当の喪失でしょうよ、いろんな意味で。何もかも捨てなければならない、思い出、命すらね。
だけど、そのときでさえ、懸命な人間として成長しうると著者は言ってる。 

そういえば私ね、人間としては、大切なものを失った今のほうが、失う前よりも多少ましかも?とか思うフシがあるのです。
フシでっせ、フシ。 気のせいかも。


さて、私はこの本を読んで何をどう感じるのかな。
半分投げやり、半分期待。



なんとなく気が向いて、すっごく久しぶりに、パン作りました。だいぶ前に一度作ったことのあるレシピです。
サフ使用の、むちゃくちゃお手軽パンです。作り方もお手軽。まったくこねずに作るんよ。大切なのは時間。 
ここに作り方の動画があります。私のレシピはあれこれアレンジしてあります。
いずれにせよ、水分の多いどろどろの生地。まったくこねず、長時間発酵で生地を作り上げることによって、粉の風味を最大限い生かすことができる。また蓋をした鍋を使って焼くことによって、生地から出る水分を閉じ込め、それがスチームみたいな役割を果たして、クラストがおいし~く仕上がる。
そういう仕掛けのレシピです。

レシピ
タイプKTとハルエゾ半々に 252
水 240
サフ 少々 どのぐらい入れたか、忘れちゃった。たぶん1gかな。
塩 5 

水分95%。どんどろりんよ。
生地は、はじめはタイプKTのみにしようと思ったんだけど、酵素が強いので、生地が崩壊しやしないかと心配になり、半分ハルエゾ混ぜちゃった。
室温に1時間ほど置く。発酵が早い、へんだ~。ようやくサフを入れすぎたらしいことにここでようやく気づき、冷蔵庫に入れて20時間ほど。また室温に出してしばらく置き、最後にはオーブンの発酵機能も使って、表面がぼこぼこになるまで発酵させました。嵩で言ったら2倍以上ってとこでしょうか。ボウルに衝撃与えたら、しゅわ~としぼみました。
動画では、型の代わりにルクルーゼ使ってます。それがこのレシピのもう一つのポイント。だけどそんなステキなものはないので、ティファールもどきの取っ手が取れる安い鍋二つを使って、大きいほうを蓋にして、ルクの代わりに。成形は3つに折りたたむのを2回。布で包み、室温で最終発酵1時間45分。ガス台で熱した鍋に、もう一回丸めた生地を放り込みます。動画では丸めないんだけど、私の生地は丸めないと扱えないです。考えてみたら、前回と同じ水分95%だけど、国産小麦使っているのだから、前回よりもさらにどろどろなんだわ。現に、布に生地がくっついちゃうし、くっつかないように大量のコーンミールまぶしておいたら、生地はきれいにはがれたけど、布がまぁるく湿っています。コーンミールを透過して水分がしみたらしいです。恐ろしい生地ですわ~
さて、生地を丸めて放り込んだらすぐに250℃に予熱したオーブンに入れる。はじめの35分が過ぎたら、鍋ごと取り出して上の鍋を外してまた15分焼く。


も~、焼いている途中からだんながうるさい。 何焼いてんの、うまそ~だ~って。

こんな仕上がりです。ちょっと焦げちゃった。
P1060137.JPG
オーブンから出して、すぐ食べ始める。ちょっと焦がしてしまったけど、クラストがくりすぴ~!ぱりっぱりぃ~~

そういえば私、クラム命なんだった。
クラムの写真を撮りたいんだけど、あつあつでキレイに切れません。 

ちょっと待ってて。もう少ししたら撮影しますから~ 


そういえば、狙ったわけじゃなかったんだけど、時間をかけることによって出来上がるパンというのは、そういえば今の心境にぴったりかもしれません。
私は耐えながら時間が過ぎ去るのを待っているから。 




ところで、茂吉も読んでます。

洞窟となりて雪なきところありそこよりいづる水をよろこぶ   「白き山」より

暑いと思う日もあるこのごろだというのに、またしても雪解けの歌。

大雪が積もっているんだけど、ちょこっと雪がないところがある。洞窟になってて、そこから水が出てるのを見つけた。春も近い。みたいな意味かな?

この洞窟、どのぐらいの大きさだろ?
私がイメージしたのは、洞窟ってほどでもない、雪に開いてる小さな穴というか、隙間というか。
その穴があいている理由はわかんないけど、下に水が流れているのかも。大雪の間は、流れる水もすっかり雪に覆われて、水も凍り付いているのかも。だけど春先、天気のよい日にふと外に出ると、ちょっとした雪の隙間みたいなのがあってさ、その下に水が流れているのを見つけたりして。
そんな時、大雪がしっかり積もっていたとしても、あ、春かも、なんて思ったりすんのよね。 

って、茂吉が歌っているのはでっかい洞窟なのかもしれないけど。

ともかく、茂吉はこの春の訪れをよろこんだのね。
私も今度の春は、こんな風に、単純に季節の移り変わりを感じ、喜ぶことができるのかなぁ。

茂吉は、春を喜ぶことができる自分が、うれしかったんじゃないかなあ。

追記

なんとかクラム撮影しました~

P1060148.JPGクラムの中に見える黄色いつぶつぶ?は、成形の時に使ったコーンミールです。
思ったほど穴ぼこじゃなかったような?タイプKT100%にしたらどうなるべが~。

でもとにかく、クラストはめちゃくちゃクリスピー、クラムはもっちり、こりゃ大成功。

やっぱり時間というのは貴重だということね。


それにしても、今日の日記は長すぎるなぁ。

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この記事へのコメント

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久しぶりの

捏ねないパン、ほんとにクラストがパリパリでとーってもおいしそ~
久しぶりにこけっこさんのパン談義が読めてうれしいです♪

私はうちに唯一あるルクを使ったけど、
どうにも蓋が劣化する気がして、
怖くなってしまいました。(^_^;
なんせ、高いからね~、ルク。

捏ねないのにグルテンができるって、ほんとに不思議。
時間とパンチが粉同士を仲良くしてくれるのね。
  • from toko :
  • URL :
  • 2008/05/26 (00:11) :
  • Edit :
  • Res

Re:久しぶりの

tokoさん、ようこそです。

>久しぶりにこけっこさんのパン談義が読めてうれしいです♪

講義というかうんちくというか~
「そうか、やっぱり私はパンつくりが好きなんだなあ」と思いました。

>私はうちに唯一あるルクを使ったけど、
>どうにも蓋が劣化する気がして、
>怖くなってしまいました。(^_^;

ふぅ~ん、そうなんだ?
蓋についてるポッチの部分?ン~鉄製じゃないんだっけ?
私はデパートの家庭用品売り場でルクを見つけると素通りできません。

>なんせ、高いからね~、ルク。

そう、高すぎるぅ~

>捏ねないのにグルテンができるって、ほんとに不思議。
>時間とパンチが粉同士を仲良くしてくれるのね。

そうなんですよね。
このパンのクラストもさいっこ~でした。
  • from こけっこ :
  • 2008/05/26 (21:27)

よかった

パンを焼く気力が出たんだね、良かった。
喪失感というのは、それまで気がつかなかった「大切なもの(人)」に恵まれていたからこそ出てくるもの。
「いて(あって)当たり前」ではなく、「いる(ある)ことに感謝」なんですよね。
私は今、っ近い将来確実にやってくる「喪失感」を味わうことにおびえていますが・・・
  • from ほるん :
  • 2008/05/26 (03:15) :
  • Edit :
  • Res

Re:よかった

ほるんさん、ようこそです。

>パンを焼く気力が出たんだね、良かった。

まぁね、といってもこんなオキラクパンだけどさ。

>「いて(あって)当たり前」ではなく、「いる(ある)ことに感謝」なんですよね。

今まで存在してくれたことに感謝、かぁ。

>私は今、近い将来確実にやってくる「喪失感」を味わうことにおびえていますが・・・

私がいうと説得力ないけど、エレミヤ29:11でっせ!!
  • from こけっこ :
  • 2008/05/26 (21:30)

3つの間

空間
仲間
時間

空間を変えて胸の中を入れ替える
時には違う種類の仲間と語らってみる
時間がすべてをおぎなってくれる。

最後に瞬間
この瞬間が記憶になる
この瞬間が続くことが過去になる

元気でね。
かりんの肉球とダンナさんにもよろしく。^^
  • from 江口昌記 :
  • URL :
  • 2008/05/26 (13:35) :
  • Edit :
  • Res

Re:3つの間

ロックな江口さん、ようこそです。

>空間
>仲間
>時間
>
>空間を変えて胸の中を入れ替える
>時には違う種類の仲間と語らってみる
>時間がすべてをおぎなってくれる。
>
>最後に瞬間
>この瞬間が記憶になる
>この瞬間が続くことが過去になる

メッセージありがとうございます。
私はいろんな人に支えてもらいながら、喪失後の記憶をつんでいくしかないみたいです。だからみんなのおかげで生きてます。

>かりんの肉球とダンナさんにもよろしく。^^

に、ニクキュに、ですねっ!?
  • from こけっこ :
  • 2008/05/26 (21:32)

無題

パン焼いたんですね!
すごくおいしそうですよ~

時間は貴重。
わたしは昨日二次発酵を待ちきれずかたーいパンを作ってしまいました。
時間を待つ忍耐がわたしの課題です。。
  • from みなづき :
  • URL :
  • 2008/05/26 (20:15) :
  • Edit :
  • Res

Re:無題

みなづきさん、ようこそです。

>パン焼いたんですね!
>すごくおいしそうですよ~

ありがとうございます~
かっこ悪いけどおいしかったです。
次回はああしてみよう、こんなのはどうかな、などなど、頭の中を駆け巡っております。だけど、できるかなぁ?

>時間は貴重。
>わたしは昨日二次発酵を待ちきれずかたーいパンを作ってしまいました。
>時間を待つ忍耐がわたしの課題です。。

ふふっ、せっかちなタチ?
でも、みなづきさんなら硬いパンもさらっとリメイクしておいしく召し上がっているんじゃないかな~

私、すっごい気が短いんです。だから発酵不足のパン、いっぱい焼いたことありますよ。私の職業で気短ってのは致命的だったりするので、パンを焼いて訓練されたかも。
  • from こけっこ :
  • 2008/05/26 (21:34)

無題

こけっこさん、こんにちは!
捏ねないパン~♪リンク先が見えないようですが、少し前にmixiで話題になったヤツですね!
このてのパン、こけっこさんの旦那さま大好きなんですね?まえのロデブのときだってそう、おっしゃってました^^

捏ねないうんちく。まえにこけっこさんに教えていただいて、私の頭の中でもちゃんと理解できるようになりました。ほんと、あの節は本当にお世話になりましたm(__)m
時間も大事だけど、その時間を見極めるのも大事ですよね。
よくレシピには何度何分って書いていますが、時間を守ったからって成功するわけじゃないし、大事なのは状態を見極めること。
家庭のパンの1番大事なことですよね。こけっこさんのところに通うようになって、いろいろお勉強になって私もパンも劇的に変化したみたいです。
ダンナが言ってます。笑
わたしは作るけど味に関してはオンチなんです。今欲しいものは、違いがわかる舌・・・かも。
あああ~、わたしも長くなっちゃいました、すみません~~~
  • from chika :
  • URL :
  • 2008/05/29 (17:44) :
  • Edit :
  • Res

Re:無題

>捏ねないパン~♪リンク先が見えないようですが

をぁぁ~~~っ!しまった~大変失礼しました。
早速リンク先直しました、ごめんなさい。


>少し前にmixiで話題になったヤツですね!

そういえばミクシィでも登場してましたっけね~。

>このてのパン、こけっこさんの旦那さま大好きなんですね?まえのロデブのときだってそう、おっしゃってました^^

そうなの。とにかくハナの効くオトコなのです。

>時間も大事だけど、その時間を見極めるのも大事ですよね。

そうよね。生地作りは簡単ですけど、その後の工程も大事。

>こけっこさんのところに通うようになって、いろいろお勉強になって私もパンも劇的に変化したみたいです。

ほんと~!?
それはうれしいお話です。よかったワ♪

>わたしは作るけど味に関してはオンチなんです。今欲しいものは、違いがわかる舌・・・かも。

お~っと、それって私と同じです
  • from こけっこ :
  • 2008/05/29 (21:13)

ビジネスと聖書


 失礼します。       

 「ビジネスを活かす・私の聖書体験」のご案内  
          ご笑覧ください。 
      http://www4.ocn.ne.jp/~kokoro/
  • from あだち :
  • URL :
  • 2008/07/10 (11:36) :
  • Edit :
  • Res

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ブログ中に頻繁に出てくる「NS種」というのは、上記にあるナンシー・シルバートン著パンの呼吸が聞こえる で紹介されている発酵種のことです。
この本、中古しかないみたい。残念だなぁ。


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趣味:
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自己紹介:
自家製酵母やイーストを使ってパンを焼くのが好き。



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